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【 水質調査結果 】



・基準
・結果と比較
・測定項目の説明


基準

適用となる基準は、「農業用水基準」である。また、「灌漑水の水質と水稲被害」を参考とした。「農業用水基準」および「灌漑水の水質と水稲被害」は表-1および表-2に示すとおりである。

表-1  【 農業用水基準 】

          項目
単位
基準値           
 水素イオン濃度
pH
6.0 以上 7.5 以下  
 化学的酸素要求量
mg/L
6 以下  
 生物化学的酸素要求量
mg/L
8 以下  
 浮遊物質量
mg/L
100 以下  
 溶存酸素
mg/L
5 以下  
 全窒素濃度
mg/L
1 以下  
 ひ素
mg/L
0.05 以下  
 シアン
mg/L
検出されないこと  
 アルキル水銀
mg/L
検出されないこと  
 有機リン
mg/L
検出されないこと  
 カドミウム
mg/L
0.01 以下  
 鉛
mg/L
0.1 以下  
 クロム
mg/L
0.05 以下  
 銅
mg/L
0.02 以下  
 亜鉛
mg/L
0.5 以下  
 電気伝導率
mS/cm
0.3 以下  

表-2  【 灌漑水の水質と水稲被害 】

分級
水稲被害
影響は
認められない。
水稲の生育はほぼ正常であり、耕作者の苦情はない。
水稲は過繁茂となり窒素施肥量を減らさなければならない。
窒素施肥量を極端に少なくしても倒伏し、用水として使用に耐えられない。
T-N
2 以下
2 ~ 3
3 ~ 7
7 以上
NH4-N
0.5 以下
0.5 ~ 2
2 ~ 5
5 以上
COD
8 以下
8 ~ 12
12 ~ 17
17 以上

    ※)森川「水質汚濁が稲作に及ぼす影響(第1報)汚濁物質濃度と稲作の関係」千葉農試妍23、192



結果と比較

測定結果と「農業用水基準値」および「灌漑水の水質と水稲被害」の比較は、表-3に示すとおりである。測定結果と「農業用水基準値」との比較では、5月の十文字排水路におけるCOD及びT-Nの値と5月の楪排水路のT-Nの値が基準値を上回った結果であった。また、黒瀬川のT-Nの5月及び7月の値が基準値を上回った。十文字排水路のCOD及びT-Nの値と5月の楪排水路のT-Nの値が高くなった要因としては、水田への揚水による水量の減少と水田から排出した排水によりCOD及びT-Nの濃度が高くなったと考えられる。また、黒瀬川に関しては、過去のデータ(グラフ参照)からT-Nが基準値を上回ることが多く、生活排水等が影響を及ぼしているものと考えられる。全測定地点の結果を指標となる「灌漑水の水質と水稲被害」に当てはめると、分級1の「水稲の被害は認められない」となり稲作に影響のない水質であるといえる。

表-3  【 測定結果と「農業用水基準値」および「灌漑水の水質と水稲被害」の比較 】

No.
採水場所
採水月日
水温
pH
SS
mg/L
COD
mg/L
BOD
mg/L
DO
mg/L
T-N
mg/L
E.C
mS/cm
十文字川排水路
5月10日
22
6.8
30
7.3
4.4
10
1.5
0.091
7月28日
19
6.8
24
3.9
1.1
8.1
0.8
0.080
楪排水路
5月10日
21
6.6
34
6.0
1.5
9.7
1.6
0.089
7月28日
20
6.8
10
3.2
0.7
8.5
0.6
0.081
京田川
5月10日
22
6.7
30
4.2
1.0
10
0.8
0.065
7月28日
20
6.8
7.0
3.4
0.5
7.0
0.8
0.086
藤島川 下流
5月10日
21
6.8
11
2.5
<0.5
11
0.6
0.047
7月28日
20
7.2
4.3
2.5
0.6
8.8
0.6
0.067
黒瀬川
5月10日
21
6.8
28
4.8
1.5
9.9
1.9
0.092
7月28日
20
6.8
10
2.9
0.8
8.3
1.0
0.067
藤島川 上流
5月10日
21
6.8
23
1.7
<0.5
11
0.3
0.042
7月28日
20
7.3
3.6
1.5
<0.5
9.2
0.1
0.069
無音ポンプ場
5月10日
7月28日
増川新田ポンプ場
5月10日
22
7.4
<1
<1
<0.5
2.7
<0.1
0.16
7月28日
玉川ため池
5月10日
7月28日
20
7.0
2.3
3.7
1.5
8.7
0.5
0.059
基準
農業用水基準
   
6.0
~7.5
100
以下

以下

以下

以下

以下
0.3
以下
指標
灌漑水の水質と
水稲被害
   

以下

以下

                                        分級 1:水稲の被害は認められない



測定項目の説明

項目
記号および
単位
                 説明
水素イオン濃度
pH (pH)
水質の酸性あるいはアルカリ性の程度を示す指標であり、水素イオンの逆数の常用対数pH単位として表す。
   
pHが中性で0~7が酸性、7~14がアルカリ性。
     
浮遊物質量
SS (mg/L)
水中に浮遊する物質の量をいう。
     
化学的
酸素要求量
COD (mg/L)
水中の汚濁物質が酸化剤(過マンガン酸カリウム)により酸化される時に必要な酸素の量をいう。この値が大きい程、水質汚濁が著しい。
   
化学的に汚い物を分解する方法を用いて汚濁量を測定する。
     
生物化学的
酸素要求量
BOD (mg/L)
水中の汚濁物質が水中の微生物等により分解されるときに必要な酸素の量をいう。この値が大きい程、水質汚濁が著しい。
   
微生物等により汚い物を分解するとき、酸素を消費する。つまり汚い物が多ければ消費する酸素も多い。一般に魚の住める水質はBODが5mg/L以下である
     
溶存酸素
DO (mg/L)
水の自浄作用(有機物を酸化し、安定な形とすること等)や水生生物の生存に必要とされる酸素が水中に溶けている量。
   
一般に数値が小さい程、水質汚濁が著しい。水温が低いと溶け込める量が増える。
     
窒素
N (mg/L)
無機性及び有機性窒素の合計である。りん(P)と共に富栄養化の原因物質。
   
無機性:アンモニア性窒素、亜硝酸及び硝酸性窒素
   
有機性:アミノ酸、ポリペプチド、蛋白質等
     
電気伝導率
E.C (mS/cm)
水が電流を伝道する能力をいう。含有する陽イオン、陰イオンの合計量と各イオンの電流を伝道する能力に関係する。

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